今回はヘアケア方法の注意点をお伝えします。
私のブログを読んでいる方なら十分理解していると思いますが、
ヘアケアと書いていますが、正確には髪の毛では無く頭皮のケアです。
髪の毛が元気よく生えるのも、薄くなって消えていくのも
頭皮の環境次第です。
しかし、自分の頭皮に合っていないヘアケアを行っていると、
効果が無いばかりか、最悪逆効果になってしまいます。
今回はそう言った話です。
男性型脱毛症(AGA)の場合
原因 頭皮の脂が男性ホルモン(DHT)と結びついて髪の成長を妨げる。
頭皮の脂の過剰分泌。脂っこい物中心の食生活。
運動をせず、脂肪を体に溜め込んでいる。
睡眠不足で、細胞の活性化、新陳代謝が悪い。
髪の栄養を運ぶのは血液であり、頭皮が固くなり血行不良、肩こり等で髪の栄養不足。
タバコにより血管収縮、お酒により髪の栄養を運ぶ肝機能の障害。
生え際の場合、目の疲労により真上の血行が悪くなっている場合がある。
過度のストレスによる血管収縮。
頭皮の状態
頭皮が固くなっている。
血液の流れが細く弱くなっている。
対策 頭皮の脂を適切な量になるように取り除く。
しっかりとした、シャンプーをする。
血行を促進する。
6時間以上の睡眠、運動、アルカリ性(野菜)中心の食生活。
頭皮のマッサージ、デスクワークの合間のストレッチ(肩、頭、目)。
タバコを止め、適切な量のお酒を心がける。
育毛剤 頭皮の血管を拡張させ、男性ホルモンを阻害する成分。
病院でプロペシアを処方してもらう。
ひこう性脱毛症の場合
原因 過度のシャンプーにより頭皮の脂が不足し、細菌が異常繁殖。
頭皮の脂を取りすぎる為に体が躍起になって脂を急製造。
脂の塊(核栓)やフケとなって毛穴を防ぎ、成長を阻害。
アトピー性の皮膚炎を持っていた方が頭皮に痒みを覚える事も。
痒いので頭をかく事で更に頭皮にダメージを与える。
頭皮の状態
一面又はまばらに斑点の様に赤く炎症を起こしている。
痒い(特に季節の変わり目、急な雨の日などの気候の変化時)
対策 低刺激(アミノ酸配合、弱酸性)のシャンプーとリンスを使う。
シャンプーは、1日1回過度に行わない。
頭皮の脂を急製造しているので、脂っこい食事は控える。
皮膚科に行き、痒み、炎症を抑える薬、軟膏を処方してもらう。
頭をかくと炎症が酷くなるので、かかないで済むようすぐに軟膏を塗る。
痒みが長期に渡っている人は、水虫が靴下につくのと同じ様に
頭皮を痒くしている細菌が枕についている可能性があるので、
治療開始前の枕カバーを新しいものに変える方が良い。
薬 炎症を抑える為、血管を収縮させるステロイド系の処方
細菌を滅菌させるニゾーラル成分の処方。
ビタミンB群を積極的にとり皮膚の粘膜を強化。
共通する事
規則正しい生活、アルカリ性中心の食生活、適度な運動。
ストレスを溜め込まない。
生えてこなくなった(毛母細胞の仮死状態)期間が短い程、
頭皮環境が改善されれば再び生えてくる確率が高い。
共通しない事
AGA 頭皮を土壌と考えた場合、荒野と化している。
脂を取り除き血管を拡張させる(岩を取り除き肥料を与え元気にする。)
ひこう性 頭皮を土壌と考えた場合、肥料を与えすぎて良質の土ではなくなっている。
炎症を沈め、血管を収縮させる。(元の土壌に戻す。)
以上が2つの脱毛症の比較でした。
共通しない事は、相反する事と言っても過言ではないでしょう。
仮にひこう性脱毛の方が、一生懸命育毛剤を頭皮にかけても
効果が出ないばかりか悪化する可能性すらあります。
あなたの脱毛の種類(原因)を知り、あなたにあった育毛がある訳です。
薄くなった→育毛剤 と言う短絡的な考えで済むほど脱毛は浅くないです。
脱毛の種類(原因)を知るには「皮膚科」に行くのが一番です。
アトピーや細菌(水虫)の治療はどこへいきますか?
勿論、皮膚科です。つまり頭皮の炎症によるひこう性脱毛も皮膚科です。
AGAのサイトに「AGAを見てくれる病院一覧」がありますので、
調べて見ると良いでしょう。「脱毛は早期発見が早期解決です」
AGAばかりが取り上げられ、個人サイトも育毛サロンやメーカーも
ひこう性脱毛があまり取り上げられません。
実際、ひこう性脱毛は自然脱毛+2割程度の抜け毛(10本抜けた内の2本程度)
なので、見た目AGAと同じ様に緩やかに脱毛が進行して行きます。
また、水虫のように再発し易く完治が難しいので、
ほったらかしておくとAGAと同じく死ぬまで進行します。
結果、実はかなりの方が自分をAGAとひこう性脱毛をごっちゃとして考え、
実際は見当違いなヘアケアを行っているのではないでしょうか?
本人だけでなく、とにかく頭皮の脂を除去するだけの「ヘアエステ」も
お金だけとって見当違いな施術を行っているかもしれません。
ひこう性脱毛は、痒い=フケで片付けられがちです。
育毛剤やシャンプーに「フケ、痒みを防ぎます」と表記があるので、
それで納得してしまう場合が多いのでは無いでしょうか?
ちなみにシャンプーや育毛剤でのフケの抑え方は、
フケを溶かすだけの一時的なものです。根本が治療できてないので、
フケ(脂)を溶かすと結果、また皮脂の異常分泌が起こります。
根本の治療は、皮膚科の紫外線治療とステロイドの処方になります。
フケや痒みは簡単に考えているほど楽観できるものではありません。
AGAとひこう性脱毛の同時進行の方はどうすればいいでしょうか?
当然同時進行の方もいると思います。
個人の程度で皮膚科の先生との話し合いになると思いますが、
通常は先に、ひこう性脱毛の原因である炎症や細菌を抑えると思います。
炎症を抑えるステロイド系の処方箋は、副作用で発毛が起こる事があり、
細菌の滅菌、繁殖を抑えるニゾラールには、育毛剤や発毛剤の様な
DHTの発生を抑える成分があると言われています。
ちなみにニゾーラル成分を配合したシャンプーがありますが、
現在日本では市販されていません。個人輸入代行での入手になります。
病院で処方されるニゾラールはローションの様な物です。
3日に1回の使用など制限もあり使用には細心の注意が必要です。
ちなみに日本ではニゾラールと同じ様なシャンプーが販売されています。
それがコラージュフルフルです→業界最安値は
こちら特に制限も無く、普通のシャンプーとして使え何だか安全感があります。
また、ひこう性脱毛の原因として、細菌やカビがフケや痒みの元として
取り上げられますが、最近ではダニがフケや痒みの原因とする場合もある様です。→
こちら以上がヘアケアの注意点でした。
次回は、ヘアケアの費用対効果の比較を書いていきます。
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